9.純γ-アミノ酪酸(GABA) 
     

     示性式はNH2・CH2・CH2・CH2・COOH。GABAは非必須アミノ酸の1種で動植物界に広く分布しており、発芽玄米に多く含有されていることが知られています。この純GABAは発芽玄米などを原料とし、熱水抽出・カラムクロマト精製を経て製造されたものです。白色水溶性・低呈味性ですから、あらゆる機能性食品、健康食品、飲料に自由に配合できます。本品は分類上「食品添加物」ではなく「食品」ですから、食品添加物としての表示義務はありません。この度、量産体制が整い大幅コストダウンしましたので、機能性付与食品としての大量使用が可能となりました。

@血圧上昇抑制効果 

GABAは動植物界に広く分布するアミノ酸で、哺乳動物の脳や脊髄に存在する抑制性の神経伝達物質です。脳の血流促進による脳細胞代謝機能亢進がもたらされる結果、臨床医学では脳卒中後遺症、能動脈後遺症による頭痛・耳鳴り・意欲低下障害の改善薬に用いられています。抗利尿ホルモン(パソプレッシン)分泌を抑制し血管を拡張し、また延髄の血管運動中枢に作用するなどにより血圧を下げます

A精神安定作用  
更年期・初老期の不眠や抑鬱、自律神経障害、記憶障害、興奮緩和などに効果があります。  
飯米中にブレンドして学校給食に使用する事例が急速に増えています。  

B腎機能改善  
腎基底膜細胞の壊死防止による腎機能改善と塩分排泄を促進します。

C肝機能改善  
アルカリフォスファターゼ値(ALP)、トランスアミナーゼ値(GPT)が上昇して肝機能が活性化され、アルコール消化機能の向上により二日酔い・悪酔いが軽減できます。  

D肥満防止作用  
肝臓および血中の中性脂肪が大幅に減少するため肥満防止が期待できます 
E消臭効果  
   
体臭、老人臭、口臭、生理臭、尿臭の消臭効果が認められます。  
  
摂取目安について。医薬品以外の、機能性付加一般食品・オルタナティブメディスン・健康食品等としての使用量は、GABAとして10‐30mg/日が適量といわれるので、「GABA100%」では0.01−0.03g/日となります。  

規格項目

  規格        

性状

白色水溶性粉末

γ-アミノ酪酸

980~1010 

ヒ素   (As2O3)

2ppm以下

重金属 (Pb)

10ppm以下

参考項目

規格        

塩化物(Cl)

0.04%以下

アンモニウム(NH4)

0.002%以下

硫酸塩(SO4)

0.05%以下

30ppm以下

他のアミノ酸

10ppm以下

乾燥減量

0.5%以下

強熱残分(硫酸塩)

0.2%以下