2003.9版

17. 雪蓮花

  皇帝の薬草といわれる雪蓮花は滋養強壮の高貴薬草で、古来中国では皇帝や重臣にのみ摂取が許されていました。現在でも採取量が少なく入手が困難な薬草のひとつです。少量摂取でもその効き目は著しく短期間で効き目が現れると言われています。

産地は、新疆ウイグル自治区の天山山脈、青蔵高原、雲南省横断山脈で、高度3500〜4500米の高地です。天山山脈での採取は現在種の保護の理由により禁止されています。2000年11月23日NHK総合放送『地球に乾杯〜花園の楽園』の中で、中国青海省アムネマチン山(6282m)の標高4800m辺に咲く雪蓮花が紹介され、この山の周辺100kmは人も動物も病気に掛からないと解説されていました。そのため以来人気急上昇中で入手困難になっています。

中国中葯辞海、清朝乾隆年間、新疆中草葯などの文献によれば雪蓮花の効能を次のように紹介しています。「一般的効能として;滋養強壮、精力増大の効果。血液循環の活性化。筋肉増強。体質改善。リュウマチ・関節炎・喘息などのアレルギー体質・アトピー性皮膚炎の改善。不定愁訴改善。男性については、早漏、インポテンツの改善。女性については、便秘、冷え性、腰痛、下腹部の冷え性と痛みなどの改善に効果がある」と。第47回日本薬学会(2000年7月)で京都薬科大学天然薬物資源教室 木島らは、含有成分のリグナンArctigeninとその配合体Arctiinにマウスの発癌プロモーション抑制効果が期待できると発表しています。成分としてはアルカロイド、フラボノイド、ラクトリン、リグナンとその配合体、ステロール、エッセンシャルオイル、多糖体などが確認されています。

粉砕、高圧水蒸気処理し、一般性菌・大腸菌・サルモネラ・黄色ブドウ球菌を滅菌し、錠剤・ペレット用に処理した雪蓮花も用意してありますので、どうぞご利用下さい。

飲み方

 ⒈ 1ヶ月分5〜10g を35度焼酎に10日ほど漬け込み、これを1日20〜30ml飲用します。

 ⒉ 5〜10gを水1リットルで10時間ほど煮出した後、冷蔵保存し1日20〜30ml飲用します。 

 

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